4000系増備は瀬戸線に並行する名鉄バスの路線も潤わせた?
名鉄の飛び地・瀬戸線で使用されている、瀬戸線初のステンレス車両かつ、回生ブレーキ車両(VVVFインバータ制御です)でもある4000系は、ここ3年間で徐々に勢力を増し、先月には4012Fが尾張旭検車区に到着しました。尾張旭検車区は塗装のためのスペースがなく、在来車のいわゆる「赤電」6000系・6600系で全検切れとなった編成から漸次廃車され、4000系へと置き換えられていっている模様ですが、わたくしが最後に瀬戸線を訪ねた4年前にはツリカケ車6750系が全編成現役だったものが、気が付くとステンレス車だらけになっているという印象といえましょうか。
さらに、瀬戸線では守山区内連続立体化工事の開始直前まで存在した喜多山検車区の検査線が2両分しかなかったため、そのハンデを補うべく以前の車両群は全編成とも2連で、これを常に2組つなげて走らせていたのですが、検車区が尾張旭へ移されたあとで導入された4000系は、中間に簡易運転台を持たずに組成されています。
瀬戸線は現在も、前後を踏切で挟まれた駅があるためホームの延伸が難しく、長編成化させられないため、全列車4連だけですが、名古屋市に次ぐ規模の都市(岐阜市や豊田市など)の人口が、100万どころか50万にもわずかに満たない中京圏では、全体に、普通列車だけが停車している駅の周辺は、急行などの停車駅に比べて昼間人口がごく少なくなる傾向にあり、昼間の普通列車が2連という路線が多い(名鉄では岐阜口や知多半島の各線、JR東海では関西線、近鉄では名古屋線系統)ということを考えると、瀬戸線の沿線は、普通のみの停車駅でも利用客が時間帯を問わず多いことを証明しているのかもしれません。
加えて、中京圏特有の交通事情として、「域内完結型の高速バス」や「足の長い一般路線バス」の存在が挙げられます。前者は名鉄系各社と三重交通により運行され、栄オアシス21・名鉄バスセンターより豊田・小牧・多治見・桑名(大山田団地)・四日市方面へ頻発しており、朝方ラッシュ時のJR・名鉄の主要路線の混雑や乗換の煩雑さを嫌って、高速バスに流れるケースもあるようです。後者は一時期より減ったとはいえ、現在でも名鉄バスが西は津島、東は尾張旭方面から名鉄バスセンターや栄に乗り入れており、これらも頻度が高いです。これらのうち、瀬戸線にかかわるのは後者で、瀬戸線の普通の毎時15分間隔に対し、名鉄バスは三軒家~栄・名鉄バスセンターの間ではその倍の本数ですが、名鉄バスでノンステップハイブリッドバス、瀬戸線で前述の4000系が増殖して、お互いの快適性が高まっていることから、地元では双方が使い分けられているのが実情です。
つまりは、4000系の増備は、瀬戸線に並行する名鉄バスの路線の安定的維持にも貢献していることがうかがえます。
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さらに、瀬戸線では守山区内連続立体化工事の開始直前まで存在した喜多山検車区の検査線が2両分しかなかったため、そのハンデを補うべく以前の車両群は全編成とも2連で、これを常に2組つなげて走らせていたのですが、検車区が尾張旭へ移されたあとで導入された4000系は、中間に簡易運転台を持たずに組成されています。
瀬戸線は現在も、前後を踏切で挟まれた駅があるためホームの延伸が難しく、長編成化させられないため、全列車4連だけですが、名古屋市に次ぐ規模の都市(岐阜市や豊田市など)の人口が、100万どころか50万にもわずかに満たない中京圏では、全体に、普通列車だけが停車している駅の周辺は、急行などの停車駅に比べて昼間人口がごく少なくなる傾向にあり、昼間の普通列車が2連という路線が多い(名鉄では岐阜口や知多半島の各線、JR東海では関西線、近鉄では名古屋線系統)ということを考えると、瀬戸線の沿線は、普通のみの停車駅でも利用客が時間帯を問わず多いことを証明しているのかもしれません。
加えて、中京圏特有の交通事情として、「域内完結型の高速バス」や「足の長い一般路線バス」の存在が挙げられます。前者は名鉄系各社と三重交通により運行され、栄オアシス21・名鉄バスセンターより豊田・小牧・多治見・桑名(大山田団地)・四日市方面へ頻発しており、朝方ラッシュ時のJR・名鉄の主要路線の混雑や乗換の煩雑さを嫌って、高速バスに流れるケースもあるようです。後者は一時期より減ったとはいえ、現在でも名鉄バスが西は津島、東は尾張旭方面から名鉄バスセンターや栄に乗り入れており、これらも頻度が高いです。これらのうち、瀬戸線にかかわるのは後者で、瀬戸線の普通の毎時15分間隔に対し、名鉄バスは三軒家~栄・名鉄バスセンターの間ではその倍の本数ですが、名鉄バスでノンステップハイブリッドバス、瀬戸線で前述の4000系が増殖して、お互いの快適性が高まっていることから、地元では双方が使い分けられているのが実情です。
つまりは、4000系の増備は、瀬戸線に並行する名鉄バスの路線の安定的維持にも貢献していることがうかがえます。

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