過度な節電は根性論から来る?
早7月。例年通りの、猛暑はなはだしい時節となりました。
わたくしは普段、日のある時間帯に家にいないことの方が多いので、電力の使用時間帯は自ずと早朝・夜間に偏っており、エアコンの使用時間は基本的に「寝ている間」だけです。そのためエアコンの設定温度も常に30度(部屋の1つ1つが狭いため、27~8度では冷やしすぎてしまいます)で、2台あるエアコンは1つが昨年買い替えたばかりの省エネモデル、1台しかないテレビも7年前購入ながら消費電力の低い液晶タイプ、というように、以前から節電については特に意識していますが、ここで気になったことが1つあります。
それは、今年は電力の大口利用者に対する使用制限が東京・東北電力管内で実施され、その他の地域でも数値こそ各地でまちまちながらも節電要請が出ていますが、だからといって、我々まで過剰な節電をしていないか、ということです。
記録的な猛暑の影響で、昨年は熱中症で搬送される例が目立ち、死にいたるケースすら出ていました。今年も既に各地で熱中症に罹るケースが多く出ていて、またこれから全国的に猛暑の傾向のは確実ですが、加えて、今年は電力会社からの「杓子定規から生まれた、根拠なき節電要請」もあり、その無根拠な節電要請の鵜呑みから、過剰な節電に走り、最悪の場合自らの生命を危機に晒してしまうケースが後を絶たない、という事態にならないか、わたくしは危惧しています。
特に関西電力の一律15%節電の「お願い」は懐疑的に観ざるを得ません。福島第一原発の事故を受けて「脱原発」を望む声が日増しに高まりを見せる中で注目された一昨日の株主総会で、経営陣が「今後も電力に対する原子力の比率を一段と高める方針」であると冷酷非情に言い放ったことから考えても、経営陣の考えは「まず初めに原発の運転再開ありき」一つです。こんな「一律15%節電」の「お願い」と言う名の脅迫に乗ったら、どのような地獄絵図が現実のものになるかお判りいただけるでしょうか?照明大半消灯のみならいざ知らず、さらにエアコン全停止、扇風機すらアウト、となれば猛暑中の猛暑で水分をいくら補給しても足りなくなる、そして・・・。
その一方で、わたくしはこの一律15%節電が根性論に基づいたものではないかとも考えています。関西電力のみならず、電力会社の経営陣は全体にいわゆる昔気質なのかも知れませんが、もしそうであるなら、「このくらい我慢できないでどうするのか」という考えも裏にありそうな気がします。ただ、昨今のスポーツマンですら根性論だけでは先はなく、「限界というものは突然来る」ということは皆々承知しています。
ゆえにわたくしから言わせていただくなら、
「経営陣自ら数値どおりの節電を履行しろ」
この一言に尽きますね。それをガンとして拒否するなら、我々も当然のことながら数値どおりの節電はお断りします。
ついでに、わたくしは原発につきましては推進論者でも反対論者でもなく、完全に中立の立場です。ただし、今ある原発をどうするのかを、もし問われるとしたら、わたくしは、
「経済産業省が原発すべてを電力会社から召し上げて(接収して)国営化し、経年の若い原子炉は動かすとしても、老朽化した原子炉は2度と運転させないようにするとともに、30~40年程度に過ぎない原発の寿命を無理に引き伸ばさずに、寿命が来た時点で例外なく廃炉にすべきである」
とだけ答えたいと思っています。それは、かつて国策で始めた原発ですが、このたびの原発事故によりメリットをはるかにしのぐデメリットが露呈しましたので、今度は国が過去の反省を生かして「すべての原発は国がいただく」というように方針転換をすべきである、という考えです。そこまで徹底していただかないと、頭の固い(本当は甘ったれ?な)電力会社が「脱原発」を本気で考え、履行し、自然エネルギーへのシフトに方針を転換することは永遠にあり得ないかも知れません。
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わたくしは普段、日のある時間帯に家にいないことの方が多いので、電力の使用時間帯は自ずと早朝・夜間に偏っており、エアコンの使用時間は基本的に「寝ている間」だけです。そのためエアコンの設定温度も常に30度(部屋の1つ1つが狭いため、27~8度では冷やしすぎてしまいます)で、2台あるエアコンは1つが昨年買い替えたばかりの省エネモデル、1台しかないテレビも7年前購入ながら消費電力の低い液晶タイプ、というように、以前から節電については特に意識していますが、ここで気になったことが1つあります。
それは、今年は電力の大口利用者に対する使用制限が東京・東北電力管内で実施され、その他の地域でも数値こそ各地でまちまちながらも節電要請が出ていますが、だからといって、我々まで過剰な節電をしていないか、ということです。
記録的な猛暑の影響で、昨年は熱中症で搬送される例が目立ち、死にいたるケースすら出ていました。今年も既に各地で熱中症に罹るケースが多く出ていて、またこれから全国的に猛暑の傾向のは確実ですが、加えて、今年は電力会社からの「杓子定規から生まれた、根拠なき節電要請」もあり、その無根拠な節電要請の鵜呑みから、過剰な節電に走り、最悪の場合自らの生命を危機に晒してしまうケースが後を絶たない、という事態にならないか、わたくしは危惧しています。
特に関西電力の一律15%節電の「お願い」は懐疑的に観ざるを得ません。福島第一原発の事故を受けて「脱原発」を望む声が日増しに高まりを見せる中で注目された一昨日の株主総会で、経営陣が「今後も電力に対する原子力の比率を一段と高める方針」であると冷酷非情に言い放ったことから考えても、経営陣の考えは「まず初めに原発の運転再開ありき」一つです。こんな「一律15%節電」の「お願い」と言う名の脅迫に乗ったら、どのような地獄絵図が現実のものになるかお判りいただけるでしょうか?照明大半消灯のみならいざ知らず、さらにエアコン全停止、扇風機すらアウト、となれば猛暑中の猛暑で水分をいくら補給しても足りなくなる、そして・・・。
その一方で、わたくしはこの一律15%節電が根性論に基づいたものではないかとも考えています。関西電力のみならず、電力会社の経営陣は全体にいわゆる昔気質なのかも知れませんが、もしそうであるなら、「このくらい我慢できないでどうするのか」という考えも裏にありそうな気がします。ただ、昨今のスポーツマンですら根性論だけでは先はなく、「限界というものは突然来る」ということは皆々承知しています。
ゆえにわたくしから言わせていただくなら、
「経営陣自ら数値どおりの節電を履行しろ」
この一言に尽きますね。それをガンとして拒否するなら、我々も当然のことながら数値どおりの節電はお断りします。
ついでに、わたくしは原発につきましては推進論者でも反対論者でもなく、完全に中立の立場です。ただし、今ある原発をどうするのかを、もし問われるとしたら、わたくしは、
「経済産業省が原発すべてを電力会社から召し上げて(接収して)国営化し、経年の若い原子炉は動かすとしても、老朽化した原子炉は2度と運転させないようにするとともに、30~40年程度に過ぎない原発の寿命を無理に引き伸ばさずに、寿命が来た時点で例外なく廃炉にすべきである」
とだけ答えたいと思っています。それは、かつて国策で始めた原発ですが、このたびの原発事故によりメリットをはるかにしのぐデメリットが露呈しましたので、今度は国が過去の反省を生かして「すべての原発は国がいただく」というように方針転換をすべきである、という考えです。そこまで徹底していただかないと、頭の固い(本当は甘ったれ?な)電力会社が「脱原発」を本気で考え、履行し、自然エネルギーへのシフトに方針を転換することは永遠にあり得ないかも知れません。

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