大阪線俊徳道駅~恩智駅間は高架で統一し、ついでに複々線化すべき
久々に近鉄ネタです。
近鉄で最長の路線である大阪線は、大阪府東大阪市と八尾市の区間で、高架~地平を3度も繰り返しており、奈良線が分岐する布施駅から隣の俊徳道駅までは高架、長瀬駅と弥刀(みと)駅では地平に降り、大阪中央環状線を跨ぐ前に再び高架に上がって久宝寺口駅と近鉄八尾駅、再び地平に降りてすぐに河内山本駅に到着します。信貴線がここで分岐したあと大阪線は右折し、検車区がある高安駅まで地平、そして3度目の高架に上がって恩智駅に入り、大阪外環状線(国道170号線)を高架で跨ぐと、柏原市に入る前に地平に戻るのです。かつてロート製薬1社提供の「アップダウンクイズ」がTBS系列でOAされていましたが、大阪線で特に利用客が多い東大阪市~八尾市の区間もまたアップダウンが著しい線形になっていることがわかります。
しかし地平の区間では、近鉄ご自慢の特急も速度規制がかけられている始末で、その上、踏切前後で道路の慢性的な渋滞が問題になっており、地元の近鉄バスの路線が、この影響でやせ細ってしまい、大阪線沿線で広大な交通空白地帯をもたらしているという現実も見過ごせません。
そこで、布施駅から恩智駅まで複々線化するとともに、高安検車区への出入庫線を除き高架線に統一することが望まれています。理想的なプロセスは、
(1)まず初めに、地平の区間は営業させつつ、その真上に、複々線化の際に緩行線になる内側高架線を建造し、暫定的に特急・快速急行・急行はこの高架線を利用するようにして、緩急分離を実施
(2)次に急行線になる外側高架線を建造し、完成の際には、準急以下を内側高架線に移し、外側高架線を特急・快速急行・急行が使用する。地平区間は、高安検車区への出入庫線を残し廃止
という仕組みです。
このうち近鉄八尾駅は現状2面2線となっているホームを2面4線に拡張し、急行停車駅に昇格させることで緩急接続が可能な駅にすることが望ましいです。また信貴線が分岐する河内山本駅は、急行線を地上4階部分、緩行線を同3階部分という重層型の駅にし(急行線はホームなし)、信貴線が内側ホーム、大阪線が外側ホームの2面3線の構造にすると、信貴山口方面も含め、踏切がそうとう少なくなります。高安駅は出入庫線を引く関係でこれも八尾同様の2面4線とし、検車区には河内山本方向と恩智方向の両側から分岐する仕組みにすると、スイッチバックを必要としなくなります。
このほか、河内山本駅と高安駅を緩行線のみ地上に残し、河内山本駅は2面3線(信貴山口方面は河内国分方面ホームに隣接)、高安駅は1面2線とすることも案の1つとして考えられるでしょう。
信貴線も、服部川駅、信貴山口駅ともに現状では2両分にしか対応していないホームを、最低でも4両分に延伸し、柔軟性を高めるべきではないかと。
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近鉄で最長の路線である大阪線は、大阪府東大阪市と八尾市の区間で、高架~地平を3度も繰り返しており、奈良線が分岐する布施駅から隣の俊徳道駅までは高架、長瀬駅と弥刀(みと)駅では地平に降り、大阪中央環状線を跨ぐ前に再び高架に上がって久宝寺口駅と近鉄八尾駅、再び地平に降りてすぐに河内山本駅に到着します。信貴線がここで分岐したあと大阪線は右折し、検車区がある高安駅まで地平、そして3度目の高架に上がって恩智駅に入り、大阪外環状線(国道170号線)を高架で跨ぐと、柏原市に入る前に地平に戻るのです。かつてロート製薬1社提供の「アップダウンクイズ」がTBS系列でOAされていましたが、大阪線で特に利用客が多い東大阪市~八尾市の区間もまたアップダウンが著しい線形になっていることがわかります。
しかし地平の区間では、近鉄ご自慢の特急も速度規制がかけられている始末で、その上、踏切前後で道路の慢性的な渋滞が問題になっており、地元の近鉄バスの路線が、この影響でやせ細ってしまい、大阪線沿線で広大な交通空白地帯をもたらしているという現実も見過ごせません。
そこで、布施駅から恩智駅まで複々線化するとともに、高安検車区への出入庫線を除き高架線に統一することが望まれています。理想的なプロセスは、
(1)まず初めに、地平の区間は営業させつつ、その真上に、複々線化の際に緩行線になる内側高架線を建造し、暫定的に特急・快速急行・急行はこの高架線を利用するようにして、緩急分離を実施
(2)次に急行線になる外側高架線を建造し、完成の際には、準急以下を内側高架線に移し、外側高架線を特急・快速急行・急行が使用する。地平区間は、高安検車区への出入庫線を残し廃止
という仕組みです。
このうち近鉄八尾駅は現状2面2線となっているホームを2面4線に拡張し、急行停車駅に昇格させることで緩急接続が可能な駅にすることが望ましいです。また信貴線が分岐する河内山本駅は、急行線を地上4階部分、緩行線を同3階部分という重層型の駅にし(急行線はホームなし)、信貴線が内側ホーム、大阪線が外側ホームの2面3線の構造にすると、信貴山口方面も含め、踏切がそうとう少なくなります。高安駅は出入庫線を引く関係でこれも八尾同様の2面4線とし、検車区には河内山本方向と恩智方向の両側から分岐する仕組みにすると、スイッチバックを必要としなくなります。
このほか、河内山本駅と高安駅を緩行線のみ地上に残し、河内山本駅は2面3線(信貴山口方面は河内国分方面ホームに隣接)、高安駅は1面2線とすることも案の1つとして考えられるでしょう。
信貴線も、服部川駅、信貴山口駅ともに現状では2両分にしか対応していないホームを、最低でも4両分に延伸し、柔軟性を高めるべきではないかと。

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