ことでんに琴平・長尾線共用車両がもし入るなら
四国第2の都市・高松市を中心に3路線を持つ高松琴平電気鉄道(以下、愛称の「ことでん」)では、強度が弱い橋梁が存在していた名残から小型車両しか走れない志度線がもと名古屋市営地下鉄の600・700型、琴平線と改良により大型車両も走るようになって久しい長尾線とがもと京急の1080・1200・1300型を主力車両としており、いずれも非冷房車置き換えを目的として導入した冷房車ですが、製造後最低40年経過している上、その他の在籍車両群も含め抵抗制御車両のみなので、各車両のエネルギー効率が押しなべて悪いというきらいがあります。これら「過渡期の冷房車」の置き換え時期がいつかは不明ですが、次に置き換えを行うのであれば理想はVVVFインバータ制御車両、最悪でもチョッパ制御車両ということになり、また共通の車両基地を仏生山駅においている琴平・長尾線の場合はどちらにも入る車両が求められると考えられます。
私は以下の4つのパターンを考えました。
(1)東京メトロ2号線(日比谷線)への20m車導入で余剰になる同社03系のうち3ドア車を入れ、デフォルトでは狭軌の台車を、被置き換え対象で標準軌のもと京急車の台車に交換する
(2)京急800型をそのまま入れるかVVVF制御に改造する
(3)(2)と同様の理由で余剰になる東武鉄道20000系列のうち3ドア車の車体を流用し、下回りだけ新製した車両を入れる
(4)完全な新車として、川崎重工業製のステンレス車を入れる
これらの順は実現の可能性が高い順で、(3)と(4)は伊予鉄道のように海風にさらされても腐食しないようにステンレス車を入れるのはどうか、というもの、(1)はせっかくVVVF制御への改造が続いている03系をそのまま淘汰させるわけにいかないので、ことでんに入れさせるべき、というものです。(3)あるいは(4)が確定する場合、ことでん初のVVVF制御車両にして初のステンレス車に決まりますが、これを海沿いを走る志度線ならいざ知らず、内陸部を走る琴平・長尾線に入れるとしてもメリットはさほどでもなく、(4)は志度線用にするなら実現可能性は高まるものの、琴平・長尾線用として入れる可能性は限りなく低いとみられます。また(2)は京急電鉄に残存している車両群が新製から30年前後経過しているため、入れるにしてもまた15年くらいしたら置き換えざるを得なくなってしまいかねません。それゆえに03系の導入が最も実現可能性が高いと判断しました。
ちなみに、ことでんでは琴平線栗林公園~仏生山間の複線化と、三条~太田~仏生山の各駅間に1駅ずつ新設するという、高松市による提案が、市の総合都市交通推進協議会において了承されました。これにより、現在は高松駅まで直通する路線が多いことでんバスの香川・香南地区方面からの路線網が仏生山駅あるいは2つ先の一宮駅、3つ先の円座駅で分割され、都心方面へは乗換を伴うものの時間短縮が図られることが考えられ、かつ南北双方の増便と、南側では運賃の値下げ(現在1000円前後する高松駅~塩江間の通し運賃と、琴平線+バスの合算運賃がイコールか、後者の方が安くなるように改める)もありそうです。
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私は以下の4つのパターンを考えました。
(1)東京メトロ2号線(日比谷線)への20m車導入で余剰になる同社03系のうち3ドア車を入れ、デフォルトでは狭軌の台車を、被置き換え対象で標準軌のもと京急車の台車に交換する
(2)京急800型をそのまま入れるかVVVF制御に改造する
(3)(2)と同様の理由で余剰になる東武鉄道20000系列のうち3ドア車の車体を流用し、下回りだけ新製した車両を入れる
(4)完全な新車として、川崎重工業製のステンレス車を入れる
これらの順は実現の可能性が高い順で、(3)と(4)は伊予鉄道のように海風にさらされても腐食しないようにステンレス車を入れるのはどうか、というもの、(1)はせっかくVVVF制御への改造が続いている03系をそのまま淘汰させるわけにいかないので、ことでんに入れさせるべき、というものです。(3)あるいは(4)が確定する場合、ことでん初のVVVF制御車両にして初のステンレス車に決まりますが、これを海沿いを走る志度線ならいざ知らず、内陸部を走る琴平・長尾線に入れるとしてもメリットはさほどでもなく、(4)は志度線用にするなら実現可能性は高まるものの、琴平・長尾線用として入れる可能性は限りなく低いとみられます。また(2)は京急電鉄に残存している車両群が新製から30年前後経過しているため、入れるにしてもまた15年くらいしたら置き換えざるを得なくなってしまいかねません。それゆえに03系の導入が最も実現可能性が高いと判断しました。
ちなみに、ことでんでは琴平線栗林公園~仏生山間の複線化と、三条~太田~仏生山の各駅間に1駅ずつ新設するという、高松市による提案が、市の総合都市交通推進協議会において了承されました。これにより、現在は高松駅まで直通する路線が多いことでんバスの香川・香南地区方面からの路線網が仏生山駅あるいは2つ先の一宮駅、3つ先の円座駅で分割され、都心方面へは乗換を伴うものの時間短縮が図られることが考えられ、かつ南北双方の増便と、南側では運賃の値下げ(現在1000円前後する高松駅~塩江間の通し運賃と、琴平線+バスの合算運賃がイコールか、後者の方が安くなるように改める)もありそうです。

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