アナログが見直されている?
先週、I-Dollに出展した翌日に東京駅丸の内口に寄り道しました。
このあたりでは、東京駅丸の内駅舎の4階建てへの復元工事が決まったあたりから再開発が行われましたが、その過程で開業した施設のひとつに、丸の内ブリックスクウェアがあります。
ここは丸の内パークタワーの地上4階・地下2階までの低層部にあり、商業部門が入居していますが、ここの肝は、メインのエレベータのインジケータが、何気にアナログになっていることです。

かつて、パークタワーがある場所には丸の内八重洲ビルというオフィスビルが存在しましたが、そこのエレベータのインジケータが針式だったことの名残でしょうか、築数年であるにも拘らず針式のインジケータを採用している点には度肝を抜かされます。惜しむらくはドアがつるんとした無味乾燥とした代物であること。これは三井本館などのそれのように、装飾をふんだんに使えば、もっとよかったように思えます。
ここのほかにも平成の建築では、レトロ建築を現代によみがえらせたかのような建築で定評のあるホテルモントレがエレベータのインジケータに針式を好んで用いており、私が調べた限りでは半蔵門・京都以外で採用されています。しかしホテルモントレのエレベータの恐ろしいところは、外はおろか、カゴ内のインジケータすらアナログをあえて選択することにあり、外は時計型、カゴでは左右スライド型というケースが仙台や銀座・大阪などで、逆に外は左右スライド型、カゴで半円型というケースが長崎で観られるということでした。
しかし、アナログ式のインジケータが用いられるエレベータは全体に骨董建築と呼ばれる古めかしい建物に多く、それも2次整備などで年々姿を消しているのが現状ではあります。丸の内ブリックスクウェアや各地のホテルモントレの例は、アナログ式インジケータを見直そうという意識の表れに加え、昨今のビル群が、全体に似たり寄ったりで無難が過ぎる建物だらけになってしまっていることへの危機感の表れが、形になったものだと私には考えられます。いずれ、2次整備か3次整備の際にそれまでデジタル式だったエレベータのインジケータを、あえてアナログにするような建物が現れたら、御の字です。
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このあたりでは、東京駅丸の内駅舎の4階建てへの復元工事が決まったあたりから再開発が行われましたが、その過程で開業した施設のひとつに、丸の内ブリックスクウェアがあります。
ここは丸の内パークタワーの地上4階・地下2階までの低層部にあり、商業部門が入居していますが、ここの肝は、メインのエレベータのインジケータが、何気にアナログになっていることです。


かつて、パークタワーがある場所には丸の内八重洲ビルというオフィスビルが存在しましたが、そこのエレベータのインジケータが針式だったことの名残でしょうか、築数年であるにも拘らず針式のインジケータを採用している点には度肝を抜かされます。惜しむらくはドアがつるんとした無味乾燥とした代物であること。これは三井本館などのそれのように、装飾をふんだんに使えば、もっとよかったように思えます。
ここのほかにも平成の建築では、レトロ建築を現代によみがえらせたかのような建築で定評のあるホテルモントレがエレベータのインジケータに針式を好んで用いており、私が調べた限りでは半蔵門・京都以外で採用されています。しかしホテルモントレのエレベータの恐ろしいところは、外はおろか、カゴ内のインジケータすらアナログをあえて選択することにあり、外は時計型、カゴでは左右スライド型というケースが仙台や銀座・大阪などで、逆に外は左右スライド型、カゴで半円型というケースが長崎で観られるということでした。
しかし、アナログ式のインジケータが用いられるエレベータは全体に骨董建築と呼ばれる古めかしい建物に多く、それも2次整備などで年々姿を消しているのが現状ではあります。丸の内ブリックスクウェアや各地のホテルモントレの例は、アナログ式インジケータを見直そうという意識の表れに加え、昨今のビル群が、全体に似たり寄ったりで無難が過ぎる建物だらけになってしまっていることへの危機感の表れが、形になったものだと私には考えられます。いずれ、2次整備か3次整備の際にそれまでデジタル式だったエレベータのインジケータを、あえてアナログにするような建物が現れたら、御の字です。

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